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2005年08月23日

Books ]  「進化しすぎた脳」 池谷 裕二 (朝日出版社)

進化しすぎた脳  中高生と語る「大脳生理学」の最前線マイブームは「脳」。ということで読んでみました。学生相手の脳についての講義記録なので大変分かりやすいです。内容は専門的かつ最先端。

「コンピュータと人間との違いは何か」という命題に対し、「身体が脳を支配する」という観点での解を与えているのがとても印象的。コンピュータのソフトウェアとハードウェアのそれとは異なり、人間の脳は自己組織的に成り立っている。つまり、まず右の人差し指があって、そしてそれに対応した脳の地図が出来上がる。過剰に進化しすぎた脳にとっては、身体や周囲の環境がボトルネックになっているんだとか。

また、人間の記憶の曖昧さは実はとても高等なもので、ものごとを抽象化し応用のきく情報へと「汎化」を行っているとのこと。シナプスの仕組みによって発生するファジーさこそが人間の思考力をこれほどまでに高めているということに驚く。脳ってすげぇ。

ラジコンネズミ(脳に電極を刺してる…!!)とか、無意識と意識、アルツハイマーの仕組みなど、すごく不思議に思っていてもなかなか専門的な研究を耳にすることがなかった脳という分野に対する入門書として、とても最適な一冊です。
最近読んでいる本は大手ブログサイト様で推薦されてるものが多いのですが、さすがにハズレがありません。

投稿者 kou : 23:36 | Permalink | このエントリーをはてなブックマークに追加


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