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2005年11月22日

Books ]  「医師としてできることできなかったこと―川の見える病院から」 細谷 亮太 (講談社)

医師としてできることできなかったこと―川の見える病院からちょっと前に、小児がんと戦う医師として細谷先生が紹介されているNHKの番組を見た。
かつて小児ガンが治らなかったころから、この病気を持つ子どもたちの治療を行い、「君と白血病」という本の翻訳を通じ、本人と親の心のケア、「告知すべきか否か」という医療の問題と向き合ったという経歴と、なによりその話し方から分かるとても温かい人柄に、非常に感銘を受けた。
本書はそんな細谷先生が子どもたちのふれあいの中で得た、とても大切で、そして哀しい物語が綴られる。

何故病気は彼・彼女らを選んでしまったのか。小児がんとのあまりにも辛い病気との戦いの中での、必死の努力、親・子・兄弟の愛情、夢、回復の喜び、そして無情な別れ。どのエピソードからも、彼・彼女らがキラキラと輝いて生きていたことが伝わり、思わず涙が溢れる。

医師としてやっていくには、「プロフェッショナル・アティチュード」、つまり医師として小児がんの子どもに一生懸命かかわってあげる時間とプライベートな時間をはっきりと分けた姿勢が必要、という意見もある。しかし、それでも先生は思う。

「-患者さんに死なれても泣かないですむようになったら、この仕事はやめよう-」

とても優しい気持ちになれる一冊です。

投稿者 kou : 21:37 | Permalink | このエントリーをはてなブックマークに追加


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