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2006年03月11日
[ Books ] 「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」 ジョン・バッテル, 訳:中谷 和男 (日経BP社)
グーグル創生から今に到るまでをWIRED誌のジョン・バッテル氏が綴る。インターネットを語る上で、やっぱりこれは読んでおかなくてはいけないだろう。
Googleは友人に薦められたのが初利用だったと記憶している。当時は日本でも既に検索エンジンのトレンドはディレクトリ型(当時のYahoo!)からロボット型(goo)に移行していたが、GoogleのそのあまりにシンプルなUI(ロゴの下に検索ボックスがあるだけ)は他の「検索 with ポータル」というスタイルとあまりにも異なり「説明不足」に見えてしまったため、「本当に大丈夫かコレ?」というのが自分の第一印象であった。(Googleという名称が、当時使っていたgooによく似ていたことも、怪しさの原因の一端を担っていた)
そんな、検索に特化したGoogleは、元より「どうやって稼ぐか」が無いままPageRankによって検索エンジンとしての価値を高め、その後企業としてやっていくにあたって、既存の「バナー広告」というビジネスから検索エンジンならではの「AdWords」という大きな収入源を手にすることになる。
本書中にGoogleに振り回されたある靴屋のエピソードがある。
その靴屋は、たまたまGoogle検索の上位にランクされたことから大量発注をうけていたが、ある日この検索システムが変更され、全くく注文が来なくなってしまった。そのため大量の在庫をかかえ途方に暮れるが、Googleに文句を言っても聞いてはくれない。仕方がないので広告費を払ってAdWordsを出すことにした。
インターネット界の巨人となったGoogleが及ぼす影響の大きさと、AdWordsがいかに素晴らしい戦略かをよく表す非常にシニカルなエピソードであるが、広告主や株主との関係、AdWordsの商標元との訴訟問題、最近では中国政府との問題も絡みながら、果たしてGoogleは社是である「Don't Be Evil」の精神を保っていけるのか。
ベストセラーとなった梅田氏の「ウェブ進化論」は、かなりグーグルよりに傾きつつ現在~未来を語っているのに対し、こちらは幾分か中立に創生~現在までの歴史を描いているため、比較して読むとさらに面白い。
投稿者 kou : 23:59 | Permalink
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