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2006年03月22日

Web ]  Sun 「2.0時代のテクノロジー・トレンド・セミナー」

2.0時代のテクノロジー・トレンド・セミナーSun主催の「2.0時代のテクノロジー・トレンド・セミナー」に行ってきました。
豪華な講演者ながら無料。
200人の参加枠もあっという間に埋まり、急遽会場を広くしたとか。

聞き終えた感想として、セミナーの全体的な役割は
「2.0を知らない人のための2.0ノススメ」
みたいな印象。聴講者の層もマチマチだったので、これが良かったのかどうかは分からないですが、こちらが望んでいたものとはちょっとズレがありました。。
せっかくの大物講演者揃いだったので、もっと突っ込んだ話が聞けると良かったかも。
セミナー構成自体が1.0だった(質疑応答も無かった)ものの、撮影やBlog出しはOKという話。

で、OKといいながらもスライドの下に「Confidential」って書いてあったりと悩ましいところなのですが、平気と信じて以下ログを残しときます。ちょっとまとめようかと思ったけど時間なかったのでとりあえずコレで。
(資料も後日公開されるらしい)

「2.0時代のテクノロジー・トレンド・セミナー」
~ Web 2.0時代のエンタープライズ・システムはどう変わっていくのか? ~
2006年3月22日(水) 13:30-17:30
青山ダイヤモンドホール

-----1. Web 2.0の現在と未来-----
渡辺聡事務所/ CNET Japan Blogger
渡辺聡 氏

20分という短い時間もあり、セミナー全体の説明とWeb2.0の解説。
いつものオライリーの2.0絵を使った説明や、イノベーションが民主化するよ、とか。
2.0になった背景として、技術的な部分のほかに、10年かけてユーザのリテラシがあがってきたことが上げられる、なんて話もありました。


-----2. エンタープライズにおけるブログ活用-----
シックス・アパート株式会社
平田大治 氏

■Blogの特徴は「簡単な日記ツール」なんじゃなくて
・XML Syndicationの自動化
・CMSのコストの低下
・XML RPCやトラックバックなどのWebサービス

■日本におけるBlog
2002-03 数万人:先導的なユーザによる導入期
2004  100万人:大手ISP、ポータルによる積極的展開
2005  300-400万人:本格普及、一般への認知の高まり
※平田氏のpingサーバへの更新情報ではBlog数だけで650万を超えているとか。

■企業のBlogユース
一人ひとりにコンテンツ管理ツールが入ったというのが革新的

情報入手コストが大きく低下

「情報をたくさん持っていること」から「情報の取捨選択や迅速な公開」へと価値がシフト

情報を自分が持っていることを早くアピールすることが大切。
透明性が向上したからウソはつけない。
正しい情報を的確に発言することが重要。

■社内外の情報伝播速度の格差
Blog、検索システム、RSSなどによる情報発信・流出・入手コスト低下
社内で情報を探すより外から探したほうが早い
→素人のWebから情報を持ってきて書類に入れたり
→「せっかく社内に専門家がいるのに!」


-----3. インターネットサービスのプラットフォーム-----
株式会社Web2.0 / テクノラティ・ジャパン
佐藤匡彦 氏

# Keynoteを使ったかっこいいプレゼンでした。
# Flickrでとってきた画像をそのまま背景にする、というテクは使える。

ここでもやはりユーザのリテラシが向上したため、事業者はユーザの声をすぐにきかないといけない、という話が。

■MashUp
# Web2.0なサービスのロゴがズラっと並ぶ。ロゴをちゃんと考えて作るのも重要かも
日本のサービスは少ないが、例えばhon.jpとか。

・Technorati
・buzznet
・Flickr
・Furl
の4つを組み合わせて4倍クールなひとつのサービスができるようになった。
(写真やSBM検索を同時に行う)

【その他注目サービス】

Daily Mashup
 複数のサイトで話題になってるものを表示
 左からflickrの人気写真、del.ici.ous、ニュース
 一日一回見ただけで大体の流れがわかる

Podbop
 Eventful(各地のイベント情報の口コミサイト)を利用してイベントに関連するPodcastを表示
 Mashup Campで高い評価
 従来はイベントの名前を探して、そこからPodcastを探して…
 → パターン化された一連の行動をMash upで実現することでサービスができあがる

Ning
 いわゆるASASP
 公開APIを用いた新サービスを3ステップで作れるフレームワーク
 表示性の高いコンポーネントを利用できる
 PHPで出力されるソースコードも自分でいじれたり

株式会社WEB2.0ではPingKingというサービス(詳細秘密)を公開する予定。
コンシューマ向けコンテンツを持っている企業と一緒に何かやります。


-----4. SEO:インターネットが生んだソリューションサービスビジネスインター -----
アイオイクス株式会社
滝日伴則 氏

# 最近RSS marketing guideつくった

■SEO
キーワードを打った時点で潜在顧客
自社にとって最も重要なキーワードを考えるべし
リスティング広告より純粋な検索結果が大事

■1/3は検索にお金
日本では53%Yahoo、30%Google、10%MSN
これからはYahooもYST!を採用し、SEO対策できるトラフィックはこれまでの2-3倍に。

オーバーチュア(検索窓直下)の広告枠がクリックされるのは
全体の30-40%
複数並ぶので各5-10%にすぎない。
検索結果上位のクリック率は高く、1位であれば25-30%のクリック率を誇ることも。

ユーザが行動している、というところをマーケティング


-----5. ASPを軸としたサービス統合/アプリケーション連動-----
株式会社環 代表取締役
江尻俊章 氏

アクセス解析をマーケティングツールへ、というお話。
アクセス解析のデータをさまざまなシステムと連携するWebサービスWMS(Web Mining Service)の紹介。

■アクセス解析の重要性

・なぜASPのアクセス解析が普及したか
 - 精度の高い解析結果(戻るボタンなどが分からなかった)
 - 取得できるデータが増えマーケティングに活用しやすい(クッキーで訪問回数など)
 - サーチ、プロモーション手法の進化にキャッチアップ

・プロモーション効果測定
 - マーケットのロングテール化、チャネルの多様化
 - ウェブビジネスの重要性が高まり、経営視点での監視の必要性が高まった
 - 競争激化、コアコンピタンス強化のため付加サービスへリソースが割けない(マイナーなほうがコンバージョンがあがりやすい)

・Blogなどでさまざまな自己増殖的チャネルが誕生
・経営型インパクトとしてはコールセンターにかかってくる本数、訪問先などと連携

■WMS
従来はマーケット分析の視点が弱かった
(マーケティングの専門家が開発をしない)

自社ノウハウを生かした柔軟なシステム連携
Webサービスを生かした連携

サーチ、テキストなどの多様なサービスと連携
ウェブ以外の多様なデータ入力、データ出力双方での連携
柔軟なインターフェースフィルタ構造

■データ分析マーケティングの変化
・従来
 - 購買データ(POS)
 - 行動データ(ポイントカード)
 →データ不十分で仮説レベルの分析

・インターネット購買では…
 - 協調フィルタリングを使ったリコメンド
 - 陳列柔軟性の高さ
 - トレーサビリティの高さ

・課題
 検定爆発(データがとれすぎて分析しきれない)
 情報誤差が多い(滞在時間ならWebサイトを開いたまま出かけた人をどうするか)
 →フィルタリング

・探索的データ分析技術の応用
 データマイニング、テキストマイニング
 仮説があって実証ではなくて、あれもダメこれもダメ…を探索的に探せる

・誤差を視野に入れた分析手法
 中央値、偏差値、指数分析などをしないとデータがとれない

・重いページはユーザが逃げるは嘘
 - 例えばスクロールの長さが長いと逃げる、などが見つかる
 - このあたりを産学共同研究から分析手法

■まとめ
アクセス解析は誰でもとれる
そのデータからマーケティング法則、原則を見つけるのが環のコアコンピタンス

■課題
 スピードとスケーラビリティと制度
 ビジネススキーム、コアコンピタンスの選定
 どこまで情報を出せるか、を判定できる人、Web2.0をわかっている人が必要
 経営者が分かってないと難しい

# アクセス解析を共有、開放してみるのも面白いかもしれない。
# buzzwordとか人気ランキングも考えてみればこれの一種。
# 話題のリコメンデーションも、マーケティング手法をちゃんと考えた上で開発しないと、全く意味の無いものになってしまう可能性も。


-----6. 2.0時代のシステム・インテグレーション-----
株式会社電通国際情報サービス
飯田哲夫 氏

「2.0」で何が変わるのか?
「SI2.0」に求められるものは?

■オープンソース業界

・エンタープライズサーチ(Oracle)
 - 整理することの価値から整理されずに増殖することの価値へ
 - 整理していれていくから、整理されていない情報の塊
 - 情報はどんどん増えることに価値があるからサーチの分野に入るんだ

・オープンソースソフトウェアMySQLの仕掛けた戦い
 - 商用DBからMySQLへの移行ツール
 - 商用DBの反撃、エントリバージョン無償化、OracleはMySQLの買収をしかける

Participation model
・salesforce.comのAppExchange
 - サブスクリプションモデルによるソフトウェアのライセンス販売の否定
 - ライセンスでなく利用した分の料金を払ってもらう
 - アプリケーションの名前、星による評価(ビジネスアプリなのに!)
 - ユーザ企業含め、参加できるイノベーションの世界

■2.0で何がかわる?
・ iTunesは2.0か?
 - iTunesの曲は現実ダウンロードされなかった曲はひとつも無い→ロングテール
 - でもダウンロードできる先はiTunesのみ、フォーマット非公開の囲い込み

・ロックイン型
 - ビジネス提供者によって開発者コミュニティも囲い込まれる
 - 成功している限りは良いモデル
 
・オープンイノベーション型
 - 開発者コミュニティが企業の中に囲い込まれない
 - 境界線が曖昧
 
→Microsoftもオフィスドキュメントのフォーマットを公開しなくてはいけないような流れがきている

・現在
 - システム間連携の標準化
 - Webサービス浸透
 - SOAの現実化
 - コンピューティングリソースの拡大
 - CPUパワーの増大、グリッド技術の進展
 - コンピューティングパワーのユーティリティー化
 - コンピュータアクセスのユビキタス化

・ビジネスモデルの革新
 - Salesforce.comは世界40万ユーザを一斉アップグレード
 - Googleは広告ビジネス
 - Amazonはコメンド
 - ETradeは手数料が安い

→コンピューティングリソースは必要なときに必要なだけ、必要なものを組み合わせて必要な場所から利用する時代

■変容するワークスタイル

・社内の人ともMixiでコミュニケーション
 - 会社とは別のコミュニティの発生
 - Blogによる発信によって別のネットワークができる
 - 働いている会社以外のコミュニティに属している感覚

ビジネスモデル革新
   ↑
IT活用のサービス化
   ↑
イノベーションのオープン化
   ↑
ワークスタイルのオープン化

のピラミッド

■SI2.0
・3つのリーダーシップ
 - ネットワークリーダーシップ
   企業の存在価値が囲い込みではなく周りの利用になる
   ネットワークでの存在意義が企業の存在意義
 - イノベーションリーダーシップ
   新しいテクノロジーからイノベーションを導き出す
 - エンタープライズリーダーシップ
   イノベーションをエンタープライズへ昇華
   イノベーションからビジネスモデルを創出

・3つのケイパビリティー
 - ビジネスインテグレーション
   テクノロジーにより、ビジネスに確信をもたらす力
   システムではなく、ビジネスをインテグレートする力
 - サーボスインテグレーション
   アプリケーションをサービスとして組み立てる力
 - イノベーション・インテグレーション
  ディベロッパーをイノベーションに駆り立てる力
  イノベーションをエンタープライズアプリへ取り込む力

■ケーススタディ ISIDとSeasar2
・Seasar2
 オープンソースJAVA開発フレームワーク
 11万ダウンロード

・エンタープライズ2.0の現実
顧客/営業/経営/SEが求めているのは「2.0」ではない

 ビジネス:オープンソースとビジネスを両立させたい
 コミュニティ:ユーザ嗜好を維持しつつ開発リソースを確保したい
 ユーザ:オープンソースを安心して使いたい
 
Seasarは儲からない、けどロックイン型にしようとすると2.0にならない

■1.0から2.0へのヒント
・SIerの視点
 - 既存ビジネスとは短期的に相容れないことと認識する
 - ロックイン型ビジネスモデルへの誘惑を絶つ
 - 全てが「2.0」へ移行するとは思わない
 - その先のビジネスモデルへのビジョンを持つ

・ユーザー企業の視点
 - 2.0と2.0的1.0と違いを区別する
 - イノベーションのプロセスに参加できることを理解する
 - 2.0が万能というわけではない
 - ビジネスドメインの再定義を行う


-----7. 2.0時代のインフラとオープンサービスの登場-----
サン・マイクロシステムズ株式会社
藤井彰人

■ネットサイドからのイノベーションがエンタープライズに影響
 イノベーションは必ず別のサイドからやってくる。
 TCP/IPもhttpも初めは信用されてなかった。Webサービスも同じ。

■2,0時代を読み解き
・Free Open Source Software
  Free Softwareはタダではなく「自由」
  自分でコードが書けるから使う、ではなくタダだからになってしまっている
・Software as a Service
・Participation Age
  「不特定多数の表現者をサイクルに組み込む」とてつもないオートメーション

■業界にとってのOSS
・普及してから考える、付加価値をプラグインで提供
・誰が儲かっているかは疑問
・プレイヤーの上のレイヤー、サービスを提供する会社がOSSを使う
  - 大事なのはお金を儲けられるサービスを提供できるかどうか
  - 満たせるのなら安いほうがいい
・最初の小さなサービスはOSSから始まる
  - 一番の利益はこの点
  - オープンソースはボリュームをとることが大事
  - Javaも直接儲かってないが、いまやみんなJavaをつかってる
  - どこかがオープンソースにするのであればSunからはじめます

■カスタマイズ→標準化→ユーティリティ
例)電気を作る→電線ができる→電気を使ったサービス(家電)ができる

・パッケージビジネスからネットワークサービスへ
  - なぜみんなGoogleやAmazonになれないか→データがないから
  - ソフトウェアをサービスとしてとらえる→フィードバックと改修のサイクルを速く

・ebay
  - サンフランシスコ人口より多くの人々が生計をたてている
   →経済圏の確立

・Amazon
  - ソフトウェア、アプリケーションだけでなく、サービスにも開発者コミュニティ

■Sun
・Ultra SPARC T1
  - サービス2.0を考えている人は是非
  - 8コア32スレッド

・Creator2 and Google Map API
  - ぺたぺたとはりつけるとGoogleMapを使ったサービスができる
  - 無料

■OpenSourceからOpenServiceへ
・サービスの標準化
  - 昔ソフトウェアがやってきたものと同じ、Openなサービスへ

■まとめ
・2.0時代プラットフォームはデータセンターレベルから上のレベルまで
・最近はハードウェアも無料
  - Try & Buyはじめました

投稿者 kou : 18:17 | Permalink | このエントリーをはてなブックマークに追加


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